桜ケ丘コロニー
釧路市桜ヶ岡の丘陵地にある。コロニーは北北東に面した緩斜面(斜度約10度)にあり、カラマツと広葉樹が半々に混生する。コロニーの北は傾斜がやや急になり約20mで草地に出る。草地は数百m先まで続き、コロニー前面の見晴らしは良い。コロニーの東と南は広葉樹林であるが、西側は約60m先までコロニーと同じような植生である。
2002年12 月18日に行った調査では、カラマツ12本に14巣を確認した。コロニー内の高木としては、カラマツの他、ヤチダモ、ミズナラ、イタヤカエデ、シラカンバなどが見られた。低木には、エゾニワトコ、エゾスグリ、ノリウツギ、ツリバナなどがあった。林床はササが優占していた。営巣面積は約600m2であった。
釧路市立博物館の橋本正雄氏によると、1998年にこのコロニーで8巣を確認したということである。また、この林の所有者である清水桜ヶ岡病院の事務長によると、この場所に営巣を始めたのは1997年か1998年であるという。それ以前は、現コロニーの道路を挟んで東側の林に2、3年営巣していたということである。