北海道におけるアオサギの生息状況に関する報告

Status Report of Grey Herons in Hokkaido

大楽毛コロニー

釧路市大楽毛の湿原内にあったが、現在このコロニーは消滅している。

釧路市立博物館の片岡新助氏が1956 年5月28日に行った調査によると、高さ4から5mのハンノキ林に約200巣を確認したということである(片岡 1956)。また、同博物館の橋本正雄氏によると、このコロニーは周辺部の開発により年々営巣数が減少し、1975年を最後にパタリといなくなったという。なお、橋本氏は1974年6月21日に34巣、1975年4月14日に14巣を確認している(橋本ほか 1988)。

参考文献
片岡新助 1956 青鷺の営巣探研巣 はくぶつかんしんぶん 42-43
橋本正雄、加藤春雄、富岡辰先 1988 釧路湿原のアオサギ・コロニー 釧路市立博物館館報 312 117-119