北海道におけるアオサギの生息状況に関する報告

Status Report of Grey Herons in Hokkaido

清水丘コロニー

コロニーの全景

静内町清水丘の民家の点在する丘陵にある。コロニーがあるのは南向き斜面(斜度約10度)の孤立した針葉樹林で、林の東側は民家の並びと接している。林の南は草地と小川をはさんで約20mで道路に出る。林の北側は丘陵上部の平坦地で宅地や空き地が広がっている。林はトドマツとカラマツのブロック状の林分で構成されており、営巣木は両方の林分にまたがって分布している。

2001年12月11日に行った調査では、トドマツ36本とカラマツ9本に、計53巣を確認した。低木にはツリバナやハリギリなどが見られ、林床はササが優占していた。営巣面積は約1,000m2であった。

地元の伊藤氏によると、このコロニーは1994年頃につくられ、初めは2つがい程度だったが、その後、年々増えているという。また、飛来時期は2月下旬から3月上旬ということである。また、静内町の谷岡隆氏によると、コロニーの近くを流れる静内川では毎年20羽程度が越冬しているという。

コロニーの位置(大きな地図で見る
コロニーの周辺環境
コロニーの内部