朝里ダムコロニー
小樽市朝里川温泉、オタルナイ湖のブイの上にある。ブイは流木除けのネットを浮かせているもので、ダムから200mほど離れた所を湖面を横切って弧状に設置されている。このネットの途中には巾約3.5mのゲートが設けられており、その両端には人が乗るための台が設置されている。巣があるのはこのゲートの左岸側の台である。したがって、正確にはブイの上で営巣しているわけではない。この台は、直径約50cm長さ約1mの樽型のブイを5個並べ、その上に鉄板を置いたもので、水面から鉄板までの高さは約60cmの高さがある。鉄板は1.4 x 1.8mほどの大きさで、巣はこの上につくられている。鉄板の縁にはゲート以外の3方向に高さ約1mの手すりが取り付けられている。なお、ダム湖の周囲は広葉樹の山に囲まれている。
2004年6月29日にブイ上を観察したところ、この台の上に1巣(営巣中)を確認した。
日本野鳥の会小樽支部の梅木賢俊氏によると、この場所では2001年か2002年にも営巣が確認されたということである(梅木 2004)。一方、朝里ダム記念館の職員によると、この地域では1999年ないし2000年からアオサギを見かけるようになったという。なお、このダム湖では水上のレジャーは禁止されているが、1、2ヶ月に一度の割合で水質検査が行われており、その際にモーターボートが巣の横のゲートを出入りするという。
参考文献
梅木賢俊 2004 朝里ダムの湖上でアオサギ営巣 あおばと 85号 日本野鳥の会小樽支部