北海道におけるアオサギの生息状況に関する報告

Status Report of Grey Herons in Hokkaido

雨煙別コロニー

コロニーの全景

幌加内町雨煙別の雨竜川右岸河畔林にあったが、すでに消滅している。

幌加内町の内海千樫氏によると、この場所での営巣は2006年が最初で、同年5月、営巣木2本に9巣を確認したという。また、2013年5月上旬に営巣しているのを確認したが、同6月3日には放棄されていたという。

2013年6月14日にコロニーを調査したところ、樹上に13巣と落巣を5巣確認した。放棄の原因については同年5月にコロニーの周囲で行われていた河川保護工事の影響が疑われるが確かなことは分かっていない。

北大中川研究林の奥田篤志氏によると、2013年5月28日、このコロニーの国道を挟んだ東側のトドマツ林にアオサギが移動していたという。また、同6月1日頃、当コロニーから南南東へ約5キロにある幌加内町雨煙内の樹林にアオサギが飛来し新たなコロニーがつくられたことから、当コロニーを放棄したアオサギが移動したものと考えられる。

コロニーの位置(大きな地図で見る