クッチャロ湖コロニー
浜頓別町クッチャロ湖畔にあったが現在は消滅している。
浜頓別町の山内昇氏によると、以前は針広混交林のハンノキやシナノキに営巣していたが、1985年頃の営巣期に起きた山火事で全滅したという。このコロニーがいつ形成されたかについての情報はない。なお、山火事の後は小沼と大沼の間のヤチダモ林に1992年ないし1993年まで12、3巣のコロニーがあったという。この場所が放棄されたあとは、大沼北岸の針葉樹林に移り1998年まで営巣しており、同年には7巣で営巣を確認したという。なお、この付近にはオジロワシが営巣しており、巣立ちしたばかりの幼鳥が頻繁に襲われていたそうで、コロニー放棄の原因がオジロワシである可能性もある。
山内氏によると、現在この付近のアオサギは5月末頃までは滞留するものの、その後は漸減し、再び飛来するのは例年11月20日前であるという。また、クッチャロ湖周辺の農地では、刈り込み時に幼鳥が機械に巻き込まれる事故があるという。