江別コロニーの周辺環境整備に関する要望書提出
2011年9月14日、江別市に『アオサギ営巣地の保全に関する要望書』と別紙『遊歩道敷設ルート案』を提出しました。
江別コロニーは市街地に近く観察もしやすいため、近年は観察や写真撮影に多くの人が訪れ、身近に野性生物に触れ合うことのできる格好の場所となっています。一方で、観察場所がコロニーから近いため、アオサギの営巣活動への影響をいかに抑えるかが課題となっています。このため当研究会では、2010年4月2日に『江別市元江別のアオサギ営巣地の保全に関する要望書』を江別市に提出しました。これについては、その後、江別市がロープによる観察ゾーンの区分けと看板の設置を行っており、その後の観察で、営巣地の保全には一定の効果があったと考えています。しかし、現在でも不心得な人がロープを越えてコロニーに近づくなど、十分な保全環境が整っているとは言えない状況です。また、最近は小学校から観察の問い合わせがあるなど、従来の自然愛好家だけに留まらず一般市民へも関心が広がる傾向が見られており、こうした状況に対応するために必要最小限の環境整備は必要だと考えています。そこで、今回は以上2点の理由から遊歩道の敷設を要望しました。なお、遊歩道については、草を刈り砂利を敷くだけの簡易なものを想定しています。
【追記】9月16日に江別市環境課から、市の業務として作業を行うことはできないとの回答を得ました。今回の要望は緊急性が高いものではないため、研究会としても今回要望した作業は見送ることにしました。