北海道アオサギ研究会

太陽光パネル設置についての説明会参加

12月9日、江別市環境事務所で開かれた太陽光パネル設置についての説明会に参加してきました。この説明会は江別コロニーの近くに太陽光パネルを設置するにあたりアオサギのコロニーに影響があるかどうかを検討するためのものです。午前10時から事務所の会議室で環境部書の室長を含め3名の方と話し合ってきました。当研究会からは代表ひとりが参加しました。

説明によるとパネル設置箇所はコロニーから300m以上離れており、またパネルもそれ自体高さのあるものではないとのことでした。このため、研究会としては構造物および設置工事によるアオサギへの影響はほとんどないだろうとの見方を伝えました。また工事時期については、4月半ば以降であればとくに配慮する必要はないとの考えを伝えました。4月半ばという時期を設定したのは、アオサギが営巣初期に現場に近い世田豊平川を休息場として使うことから、そこで休息するアオサギを撹乱しないようにとの配慮です。環境課のほうも営巣への悪影響がないように万全を期したいとのことで、この時期以降の着工で合意に至りました。

なお今回の事業の概略については1月18日付けの北海道新聞に以下の記事が載っています。

江別市有地に太陽光発電所 市と業者が建設基本合意、10月稼働目指す
【江別】家電販売などの道東電機(帯広)と電気通信業のマルワ電子サービス(札幌)は、太陽光発電所(出力850キロワット)を市有地約2ヘクタールに建設する。5月に着工、10月稼働を目指す。年間発電量は約91万キロワット時を想定し、全量を北海道電力に販売する。
両社の共同出資でつくる「グリーンエコナジー」が建設、運営する。
計画によると、市環境事務所(工栄町)敷地内の遊休地3カ所の計約2ヘクタールを市から借り受け建設する。総工費は3億4900万円。5月に着工し、太陽光パネル約5200枚を並べる。出力は850キロワットで、年間発電量は約91万キロワット時。一般家庭275世帯の年間消費電力に相当する。
グリーンエコナジーと市は17日、建設に向けた基本合意書に調印。建設地の市有地約2ヘクタールを市が賃貸契約で、20年間貸し付けることなどが盛り込まれた。
調印式で三好昇市長は「20年間にわたり、安全な電力を供給してほしい」と期待。グリーンエコナジーの田原久義社長と道東電機の佐藤睦浩社長は「環境に優しいエネルギーの普及に尽力したい」と述べた。
江別市内では、道東電機が、大規模太陽光発電所の「江別ノーザンフロンティア発電所」を昨年2月から稼働させている。(竹内桂佑)

【追記】5月13日、江別市より太陽光発電所建設についての文書で通知を受け取りました。それによると、工期は平成26年5月中旬から平成26年9月下旬までとなっています。