アオサギの保護を求める要望書を氷見市と富山県に提出
当研究会はもっぱら北海道のアオサギを調査対象としていますが、他の地域のアオサギの生息状況や保全問題についてもできる限り把握するよう努めており、場合によっては関係機関に提言や要望も行っています。
今回ここでお知らせするのは十数年前から気がかりな状況にあり関心をもって見守ってきた富山県氷見市虻が島の事例です。この島は氷見市の沖合にある小さな無人島で、ここに営巣するアオサギが島の植物に悪影響を及ぼすというので、市は以前からさまざまな手法でアオサギの追い払いを行ってきました。それが、昨年よりタカを使ったより強力な手法を用いるようになり、結果として卵やヒナが親鳥に見捨てられるという事態になっています。
当研究会ではこうした行為は法的にも動物倫理的にも問題があると考え、3月4日付けで氷見市および氷見市に捕獲許可を与えている富山県にそれぞれアオサギの保護を求める要望書を提出しました。なお、要望内容自体は両者で異なりますが、当研究会の意見部分はほぼ同じものとなっています。
なお、これは現在進行中の案件であり、要望書提出後も引き続き市や県とのやりとりを行っています。その経過報告も含め問題の詳細を『虻が島のアオサギ保護を求める要望について』で詳しく説明していますので、興味のある方は是非ご覧いただければと思います。