阿寒コロニー
阿寒町舌辛原野、18線と19線の間の国道240号沿いにある。現在このコロニーはすでに放棄されている。コロニーは国道の西側の緩やかな丘の頂部付近にあり、林はカラマツの植林である。カラマツ林から国道までは約130m離れており、その間は広葉樹林、ヨシ原、および裸地である。
放棄後の2002年5月26日に調査を行ったところ、カラマツに古巣を8巣確認した。コロニーの林床は丈の低いササに覆われ、オオバナノエンレイソウが多く見られた。
阿寒町の佐藤氏によると、1997年と1998年に国道からの観察で15、6巣を確認したということである。このコロニーが形成された年は不明である。また、放棄された年についても正確なところは分からない。ただし、コロニーのすぐ北側のカラマツ林とその手前の広葉樹林が1999年の暮れ頃に伐採されていることから、遅くとも2000年には放棄されていたのではないかと考えられる。