一歩園コロニー
阿寒町阿寒湖温泉、前田一歩園財団事務所の裏庭にあったが、現在この営巣地は放棄されている。巣の場所から湖までは約200m、事務所の建物までは約50m離れている。
1990年5月21日に松田あおい氏が行った調査では、針広混交林内のトドマツに1巣を確認している。
一歩園財団の職員によると、この巣は1989年に初めて確認されたが、1991年を最後に放棄されたという。なお、事務所裏庭にある人工の池にはコイが放されており、アオサギによる食害の被害があったため、その後ネットを張って防除したという。
阿寒湖畔エコミュージアムセンターの高山肇氏によると、2000年ないし2001年に、一歩園から約500m北にある小島にコロニーを確認したという。また、地元の人によると、1990年代には一歩園から約1.6km東にある大島の東岸にコロニーがあったという。小島および大島については、コロニーの場所やコロニーがつくられた時期など詳細は不明である。また、阿寒湖を周遊する遊覧船の乗務員によると、2003年現在、小島、大島にはコロニーは無いということである。