御園コロニー
静内町御園、静内川沿いの河岸段丘の急斜面にある。斜面は南東に面しており、斜面の下は約20m幅の水田を隔てて道道71号が走っている。道路の向かい側は馬牧場である。コロニーのある林はツル植物の多い広葉樹林で大径木が多い。
2001年12月10日に行った調査では、イタヤカエデ5本、ミズナラ4本、カツラ2本、不明3本の3種14本に合計46巣を確認した。林床はチシマザサが優占していた。営巣面積は約3,000m2であった。
牧場の藤原氏によると、このコロニーが成立したのは1989年頃で、最初は2つがいだったが年々増えてきたということである。また、コロニーの場所は以前にくらべ西から東へ移動したという。コロニーのある林は民有林である。なお、静内町の谷岡隆氏によると、コロニーの近くを流れる静内川では毎年20羽程度が越冬しているという。