中頓別コロニー
中頓別町松音知の針広混交林内にある。林のすぐ西側は裸地や草地であり、約40mで国道275号に出る。さらにその先は牧場で開けている。それ以外の方角には針広混交林が続く。
コロニーは平坦地にあるが、コロニーの周囲は西側以外の3方向で下り斜面となる。2002年11月12日の調査では、シラカバ11本、トドマツ5本、シナノキ4本、ハリギリ1本の4種21本に計46巣を確認した。コロニーの林床は丈の高いチシマザサで一面覆われていた。営巣面積は約500㎡であった。
付近の牧場の人によれば、このコロニーは1995年にひとつがいがハリギリで営巣したのが最初であるという。餌場は、周囲に水田がないため頓別川などの河川を主に利用していると推測されるが、周辺にいくつもある沼でも餌を採っているという。これらの沼は、むかし砂金を採っていた窪地に水が溜まってできたものである。