仙美里ダムコロニー
足寄町共栄、仙美里湖東岸の針広混交林の急斜面にあったが現在は放棄されている。仙美里湖の対岸には畑が広がる。コロニーのすぐ北の斜面は崖で植生がなく、現在も雨や地震などで徐々に崩れている。
このコロニーは内部に立ち入っての調査は行われていないが、1990年4月16日に約500m離れた対岸から観察した松田あおい氏は、ミズナラやオニカバノキなどに70巣以上を確認している。
この林の所有者によると、このコロニーでは1969年に初めて営巣を確認したということである。また、地元の人の話では、営巣は2000年が最後だったという。また、浦幌野鳥倶楽部の武藤満雄氏によると、放棄前にはコロニーが数百m南に移動していたということである。なお、この付近には2002年頃よりオジロワシが夏でも見られるようになっており、コロニーの放棄に何らかの影響を及ぼした可能性もある。
足寄町内の養魚場ではアオサギによる食害が問題になっている。ある養魚場では1996年ないし1997年頃に1年間アオサギの駆除を申請し、3羽ないし4羽を実際に駆除している。その結果、一時的には来なくなったが、駆除を止めると次第にもとのように飛来し始めたという。