白老コロニー
白老町竹浦の平坦な広葉樹林内にある。コロニーは南以外の三方を巾5mから10mの川に囲まれている。この川は深くて流れはなく、約1km下流で敷生川と合流している。コロニーの北約50mには民家があり、その先は舗装道路のある広場で開けている。
2002年11月26日に行った調査では、オニグルミ4本、ミズナラ4本、クリ4本、ハルニレ3本、ケヤマハンノキ2本、ハンノキ、キタコブシ、エゾヤマザクラ、シナノキ、ミズキ、キハダ各1本の11種23本に、合計56巣を確認した。林床にはササが優占するほか、フッキソウなども見られた。営巣面積は約700m2であった。
林の所有者である白老東洋開発の横田氏によると、このコロニーができたのは1992年頃で、成立当初から個体数は多かったという。また、この場所にコロニーができる前は、約900m北の池のほとりに営巣しており、そのコロニーのほうが現在のコロニーより規模は大きかったという。なお、池のほとりのコロニーは1978年にはすでにあったということである。
このコロニーの近くではニジマスの養魚場でアオサギによる食害が起きている。