美瑛コロニー
美瑛町忠別、道道212号沿いの針葉樹林にある。コロニーの周囲には約150m東にドライブインが一軒あるだけで他に建造物は無い。コロニーの約500m北には忠別川が流れている。コロニーは道道に向かってごく緩やかな下り斜面になっている。林内の木は樹種ごとに区分されて植えられており、このうちドイツトウヒ林とカラマツ林に営巣木がある。コロニーの西と南側には針葉樹の林が続いている。また、北側は道路を隔てて草地やシラカンバ林となり、東側は廃道を隔ててヤナギ林となる。なお、林が道道に面する部分には広葉樹が点在する。
2004年11月9日に行った調査では、カラマツとドイツトウヒ各1本に、計2巣を確認した。両営巣木の距離は9mであった。営巣木周辺は低木の種類が多く、アカイタヤ、ハリギリ、オニグルミ、ナナカマド、アオダモ、オガラバナ、オオカメノキなどが見られた。林床の草本には、オオウバユリ、ツルニンジン、ウマノミツバ、オククルマムグラなどが見られた。
コロニーの近くのドライブイン「まんてん」の経営者の話では、このコロニーは2003年に初めて確認されたということである。なお、忠別川の下流約4.5kmの地点では現在忠別ダムが建設されているが、2006年に完成し湛水が行われると、コロニーの近くまでダム湖になることが予想される。