上士幌コロニー
上士幌町萩ヶ岡の平坦なカラマツ林にある。カラマツ林の南側は砂利砕石工場であり、東側も工場の敷地が続き開けた環境である。林の西側は広葉樹林、北側と南側の一部は広葉樹とススキに囲ま2月11日の調査では、カラマツ56本に60巣を確認した。低木には、イタヤカエデ、シウリザクラ、ミズナラ、エゾニワトコなどが見られた。林床の草本はフッキソウが多かったが、部分的にササが侵入している所もあった。営巣面積は約1,700m2であった。
地元の人の話では、このコロニーは1988年にはすでに利用されていたという。その年は5巣程度だったが、次の年から倍々で増加したという。また、コロニーに隣接する砂利砕石工場のアイダ工業社長によると、コロニーは以前は西の方に偏っていたが、いっぱいになったので東の方へも広がってきたという。なお、当コロニーは民有林であるが、コロニーの存在が公になり林に様々な規制がかかると困るので、情報の公開は慎重にしてほしいということであった。