計根別コロニー
中標津町計根別の牧場に囲まれた平坦なカラマツ林にある。林の南側は牧草地を隔てて約100mで道道13号である。林の東側の牧草地には変電所がある。
2002年12月31日の調査では、カラマツ39本に計40巣を確認した。コロニー内の中低木には、ツリバナ、エゾニワトコ、シウリザクラ、ミズナラ、ハルニレ、ノリウツギ、ハリギリ、キハダ、ミズキなどが見られた。林床はササが優占する他、フッキソウなどが見られた。営巣面積は約1,600m2であった。
コロニーのある高橋牧場の高橋氏によると、この場所での営巣は1998年が最初であるという。それまでは現コロニーから牧場を隔てて約250m西にあるカラマツ林で営巣していた。同氏によると、旧コロニーが形成されたのは1990年か1991年頃だという。2002年12月31日に旧コロニーを調査したところ、カラマツに古巣2巣を確認した。低木にはヤチダモ、エゾニワトコなどが見られ、林床はササが優占していた。この林は巾40mほどであり、北の方向には広葉樹の森が続くが、それ以外の方向は牧草地などで開けている。旧コロニーについては1997年10月13日に調査しており、カラマツ31本に31巣を確認している。なお、旧コロニーでは1998年6月8日に営巣を確認しているので、1998年は新旧のコロニーが併存していたことになる。旧コロニーがその後いつまで利用されていたかは不明である。