置戸コロニー
置戸町常元東の山の斜面にある。斜面は南南西に面しており傾斜は約15度である。斜面の下は牧草地になっており、牧草地からコロニーまでは約10mの高低差がある。コロニーのある部分は広葉樹林で、コロニーの北および東にも同じような植生の林が続く。コロニーの西側は約30mまでは広葉樹であるが、その先はカラマツ林に移行する。
2002年11月17日の調査では、ヤチダモ2本、ドロノキ1本、シナノキ1本の3種4本に、計6巣を確認した。高木としては営巣木の他にミズナラやハルニレなどがあった。林床にはササが優占するほか、フッキソウ、オオウバユリなども見られた。営巣面積は約400m2であった。
また、北見市の小野勝弘氏は、2001年と2002年の繁殖期にそれぞれ12巣、11巣を確認している。
地元の人によると、このコロニーを初めて確認したのは1992年頃よりも前で、当時の規模は数巣だったという。また、1997年ないし1998年からは現在の規模で推移しているということである。なお、この近くの置戸市街では、毎年5月末に釣り大会用として数万尾のニジマスとヤマベを常呂川に放流している。